「みんなの地域連携室®」は、電子カルテの診療記録をアップロードすると、紹介状(診療情報提供書)の下書きをAIが作成する医療機関向けのクラウドサービスです。カルテを一つ一つ遡って確認する作業をなくし、医師は内容の確認と最終判断に集中できます。全ての電子カルテに対応し、導入作業は不要です。
紹介状(診療情報提供書)の作成が医師の負担になる理由
紹介状(診療情報提供書)は、他の医療機関へ患者さんを紹介するとき、あるいは入院や専門外来での経過をかかりつけ医へ返すときに作成する文書です。紹介目的、現病歴、既往歴、検査結果、処方内容、経過を、受け取る医師が短時間で把握できるように整理しなければなりません。
作成のために必要な情報は、電子カルテの中に散在しています。初診時の記録、各回の外来記録、検査結果、画像所見、処方歴を日付ごとに遡って読み返し、要点を拾い、時系列に並べ直す。この「遡って確認する」作業が、紹介状作成の時間の大半を占めています。経過が数年に及ぶ患者さんや、複数の診療科が関わる患者さんでは、1通に30分以上かかることも珍しくありません。
一方で、診療情報提供料(Ⅰ)は患者1人につき月1回250点と定められており、作成に時間をかけても報酬が増えることはありません。丁寧に書けば書くほど、診療に充てられる時間と収益性が下がる構造になっています。
現場でよく聞く課題
- 外来診療の合間や診療後に紹介状を書くため、残業や持ち帰り仕事の原因になっている
- カルテの日付を一つ一つ追う作業が大変で、経過の長い患者さんほど後回しになりがち
- 医師ごとに書き方が異なり、紹介先に伝わる情報の質にばらつきがある
- 医師事務作業補助者に下書きを頼みたいが、人員が足りない・育成に時間がかかる
- 紹介状の遅れが、転院や専門医受診のタイミングに影響することがある
「みんなの地域連携室®」での紹介状作成の流れ
- 文書作成依頼:対象患者さんの電子カルテの診療記録や補助資料をアップロードします。事務スタッフや看護スタッフでもご対応いただけます。
- AIが下書きを作成:個人情報を匿名化した上で独自AIがカルテ記録を読解し、紹介状の下書きをWord・Excel形式等で生成します。貴院の帳票形式に合わせた出力が可能です。
- 内容の確認・修正:下書きができると通知が届きます。医師がサービス上で内容を確認し、紹介目的や依頼事項など判断が必要な部分を加筆・修正します。
- 作成完了:作成完了ボタンを押すと、完成した紹介状がダウンロードされます。
医師の作業は「ゼロから書く」ことから「下書きを確認して仕上げる」ことに変わります。カルテを遡る作業がなくなるため、導入医療機関では1人あたり月約8時間の削減実績もあります。
「受け取る側が嬉しい紹介状」を作る
紹介状は、書く側だけでなく受け取る側の時間も左右します。エニシアでは、受け取る側が嬉しい紹介状の形を大学病院等で調査し、紹介先の先生がいちばん把握しやすい構成で下書きが生成されるよう設計しています。
- 紹介目的と依頼事項が冒頭で明確になる
- 現病歴・経過が時系列で整理され、検査結果と処方が対応づけて読める
- 冗長な記録の転記ではなく、判断に必要な情報が要約されている
対応電子カルテ・セキュリティ
全ての電子カルテに対応しています。電子カルテとのAPI連携やシステム改修を前提としない仕組みのため、機種・ベンダーを問わず、ユーザー登録後すぐにご利用いただけます。
患者さまの情報は、政府・医療分野の関連ガイドラインに準拠した安全なクラウド環境で処理します。個人情報を含む文書を匿名化した上で独自のAIに処理させ、必要な情報を抽出・提示する技術について、エニシアは特許 第7771494号を取得しています。外部監査を毎年受け、個人情報保護認証を継続取得しており、病院のセキュリティポリシーに応じてVPNレベルの暗号化通信や専用回線にも対応可能です。
詳しくはサービス仕様をご覧ください。補助金を活用した導入をご検討の場合は補助金 都道府県別 公募情報もあわせてご確認ください。
紹介状(診療情報提供書)に関するよくあるご質問
患者が自分で紹介状を作成・依頼するためのサービスですか?
いいえ。本サービスは医療機関(病院・クリニック)向けのクラウドサービスで、医師が作成する紹介状(診療情報提供書)の下書きをAIが作成するものです。患者さま個人からのお申し込みは受け付けておりません。
紹介先の医療機関ごとに異なる様式にも対応できますか?
トライアルの段階で、貴院でお使いの診療情報提供書の帳票形式に合わせて出力を調整します。Word・Excel形式等で出力されるため、宛先や様式に応じた最終調整も容易です。
逆紹介(かかりつけ医への返書)にも使えますか?
紹介・逆紹介いずれも診療情報提供書として作成いただけます。入院や専門外来での経過を要約して地域のかかりつけ医へ返す文書でも、経過が長いほどAIによる要約の効果が大きくなります。
AIが作成した下書きはそのまま送付できますか?
下書きは必ず医師がサービス上で内容を確認・修正し、確定していただきます。医療文書としての最終的な責任は作成者である医師にあります。AIは「カルテを遡って情報を集め、構成して書き出す」作業を担い、判断は医師が行う分業です。
紹介状(診療情報提供書)の作成を、貴院の電子カルテで試してみませんか?
トライアルでは実際の患者データから、貴院の帳票形式に合わせた紹介状(診療情報提供書)を生成し、出力精度と操作感をご確認いただけます。
本ページの制度・診療報酬に関する記述は公開時点の情報に基づく一般的な解説です。算定要件・申請要件の詳細は最新の告示・通知および所管機関の案内でご確認ください。