導入効果と対象業務

医療文書AIの導入効果― 退院時サマリ・紹介状・看護サマリの作成時間はどれだけ減るか

書く前の「読む・集める」を、
AIが引き受ける。

「みんなの地域連携室®」は、カルテ・検査結果・看護記録・リハビリ記録など、入院中に蓄積された記録を読み込み、退院時サマリや紹介状などの医療文書の下書きへ要約・再構成する医療専門AIです。医師・看護師の負担が大きい「情報の読み込み・集約・文書化」をAIが担います。年間退院数1,000件の病院では、年間約885時間・人件費換算で約625万円分の作業削減が見込まれます(エニシアの標準前提による試算)。

  • 1人あたり月約8時間

    導入施設での文書作成時間の削減実績

  • 全電子カルテ対応

    記録を取り込む方式のため、機種を問いません(一部、RPA対応が必要な機種があります)

  • 特許取得

    個人情報を匿名化したうえでAIが処理する独自技術(特許 第7771494号)

Process

医療文書の作成時間は、「書く」前の工程で消えている

退院時サマリや紹介状を1通仕上げるまでには、入院中のカルテや検査結果、看護記録、リハビリ記録をさかのぼって読み、必要な情報を拾い集め、文書の項目に沿って整理し、ようやく文章にまとめる――という工程があります。入院期間が長いほど、関わる職種が多いほど、読むべき記録は増え、「書く」前の時間が膨らみます。

  1. 1. 読む

    入院から退院までの医師記録・検査結果・看護記録・リハビリ記録をさかのぼる

  2. 2. 集める

    診断、経過、処置、処方、ADLなど、必要な情報を抜き出す

  3. 3. 整理する

    主訴、入院経過、退院時処方など、文書の項目に振り分ける

  4. 4. 書く

    提出先が読みやすい文章にまとめる

  5. 5. 確かめる

    医師・看護師が内容を確認し、確定する

「実際にサービスを利用すると、電子カルテの日付を一つ一つ追う大変な作業が無くなりました。負担がぐっと軽くなっていて、特に経過が長い患者様でとても有効です。」

― みつば脳神経クリニック 院長 大木 剛 先生

Solution

「読む・集める・まとめる」を担う、医療専門AIです

「みんなの地域連携室®」は、汎用的なチャットAIや音声入力ツールとは役割が異なります。診療の過程で蓄積された膨大な記録(カルテ・検査結果・看護記録・リハビリ記録など)から必要な情報を抽出し、退院時サマリのように決まった項目をもつ文書へ要約・再構成する――この工程に特化して開発された医療専門AIです。

医療者の負担が大きい「情報の読み込み・集約・文書化」をAIが担うため、医師・看護師は下書きの確認と仕上げに集中できます。医療文書の作成は、導入初期から効果を確かめやすい業務です。

取り込む記録

  • 医師記録(カルテ)
  • 検査結果
  • 看護記録
  • リハビリ記録 など

AIの処理

  1. 読み込み
  2. 抽出
  3. 項目への振り分け(構造化)
  4. 要約・文章化

できあがる下書き

  • 退院時サマリ
  • 紹介状
  • 看護サマリ ほか

(Word・Excel形式)

確認・修正・確定は医師・看護師が行います

  1. 1. 読む

    入院から退院までの医師記録・検査結果・看護記録・リハビリ記録をさかのぼる

    AIが担う
  2. 2. 集める

    診断、経過、処置、処方、ADLなど、必要な情報を抜き出す

    AIが担う
  3. 3. 整理する

    主訴、入院経過、退院時処方など、文書の項目に振り分ける

    AIが担う
  4. 4. 書く

    提出先が読みやすい文章にまとめる

    AIが担う
  5. 5. 確かめる

    医師・看護師が内容を確認し、確定する

    人が担う

汎用チャットAI・音声入力との違い

表は横にスクロールできます

工程 手作業音声入力ツール汎用チャットAIみんなの地域連携室®
① 読む 人人人(必要な記録を探して貼り付ける) AI
② 集める 人人貼り付けた範囲ならAI AI
③ 整理する 人人AI(指示文の工夫が必要) AI(文書の項目に沿って)
④ 書く 人音声で入力を効率化AI AI
⑤ 確かめる 人人人 人(医師・看護師)

音声入力は「書く(入力する)」を速くする道具で、併用もできます。令和8年度改定の医師事務作業補助体制加算では、生成AIによる文書作成補助に加えて音声入力などを活用すると、配置人数の換算がさらに上がります(下の「数字に表れにくい、2つの効果」を参照)。

対応する医療文書

ご利用の流れ

  1. 1

    文書作成を依頼

    電子カルテから出力した記録をアップロード(医師以外のスタッフも操作できます)

  2. 2

    AIが文書案を作成

    Word・Excel形式

  3. 3

    内容の修正・確認

    医師・看護師が確認し、必要に応じて修正

  4. 4

    作成完了・ダウンロード

医療関係者による確認のリードタイムをいただいています。

Logic

効果は「件数 × 1件あたりの時間 × 削減率」で見積もれます

文書作成の効果は、年間に作成する文書の件数、1件あたりの作成時間、AI導入後の削減率の3つで試算できます。エニシアが病院向けの試算に用いている標準前提は次のとおりです。

年間の削減時間(時間)= 年間の作成件数 × 1件あたりの作成時間(分)÷ 60 × 削減率

人件費換算の効果(円)= 年間の削減時間 × 職種別の時間単価

表は横にスクロールできます

文書 作成者 年間の作成件数 1件あたりの作成時間 削減率 導入後の作成時間
退院時サマリ 医師 年間退院数と同数 20.1分 80% 約4.0分
紹介状(診療情報提供書) 医師 年間退院数と同数 16.25分(16分15秒) 80% 約3.3分
看護サマリ 看護師 年間退院数と同数 30分 80% 6.0分

時間単価(総人件費ベース): 医師 10,000円/時間、看護師 3,500円/時間

→ 退院1件あたり、医師 約29分・看護師 24分、合わせて約53分(人件費換算 約6,200円)の作業が削減される計算です。

モデルケース

表は横にスクロールできます

年間退院数 医師の削減時間 看護師の削減時間 合計(1日8時間換算) 人件費換算の効果
500件 約242時間 約200時間 約442時間(約55日分) 約312万円/年
1,000件 約485時間 約400時間 約885時間(約111日分) 約625万円/年
3,000件 約1,454時間 約1,200時間 約2,654時間(約332日分) 約1,874万円/年
5,000件 約2,423時間 約2,000時間 約4,423時間(約553日分) 約3,123万円/年

目安: 急性期病床100床の年間退院数は約2,280件(病床稼働率75%・平均在院日数12日で計算)

  • 本試算は標準的な前提にもとづく推計で、効果を保証するものではありません。実際の効果は、文書の種類や様式、入院期間、運用体制によって変わります。
  • 人件費換算の効果は、削減される作業時間を時間単価で金額に置き換えた目安です。人件費の支出がそのまま減ることを意味するものではなく、生まれた時間を診療・看護・患者対応などに充てることで効果が実現します。

Simulator

自院の効果を試算する

年間退院数、または病床の種類と数を入力すると、文書の作成時間と人件費換算の効果を試算します。前提条件は自院の実情に合わせて変更できます。

試算のしかた
件/年

DPC公開データや病床機能報告の退院患者数が目安になります

例として1,000件で表示しています

試算の前提を変更する

削減率はすべての文書で80%に固定しています

退院時サマリ(医師)
分
紹介状(診療情報提供書)(医師)
分
件
看護サマリ(看護師)
分
職種別の時間単価
円/時間
円/時間

試算結果

年間 約885時間の作業削減(1日8時間換算で約111日分)

人件費換算で 年間 約625万円

医師 約485時間/看護師 約400時間

エニシアの標準前提による推計です。効果を保証するものではありません。

現状 約1,106時間 → 導入後 約221時間

表は横にスクロールできます

文書別の内訳(年間)
文書 件数(件) 現状(時間) 導入後(時間) 削減時間(時間) 人件費換算(万円)
退院時サマリ医師 1,000 335.0 67.0 268.0 268.0
紹介状(診療情報提供書)医師 1,000 270.8 54.2 216.7 216.7
看護サマリ看護師 1,000 500.0 100.0 400.0 140.0
合計 3,000 1,105.8 221.2 884.7 624.7

Benefits

数字に表れにくい、2つの効果

作業時間の削減は、病院経営の2つの課題――人材の確保と、請求・施設基準の安定――にも関わります。

人材の確保と定着 ―「事務作業が少なく、診療に集中できる環境」は選ばれる理由の一つに

2024年4月から、勤務医の時間外・休日労働に上限規制(原則 年960時間)が適用されています。限られた時間を診療に振り向けるには、診療以外の業務を減らす工夫が欠かせません。看護の現場でも業務時間の3割超を記録・書類作成が占めるという調査があり、2023年度の正規雇用看護職員の離職率は11.3%でした。

「事務作業が少なく、診療・看護に集中できる環境がある」ことは、求人で打ち出せる強みになります。医療職の確保や離職の防止、ひいては採用費・人材紹介料・育成にかかるコストの抑制につながることが期待できます。

  1. 文書作成の負担が減る
  2. 求人で打ち出せる強みになる
  3. 人手の確保・離職の防止
  4. 採用費・紹介料・育成コストの抑制

出典: 厚生労働省「医師の時間外労働の上限規制」 / 日本看護協会「2024年 病院看護実態調査」 / 日本看護連盟 調査(2017年)

請求と施設基準の安定 ― 文書の遅れ・漏れを経営リスクにしない

退院時サマリの作成が遅れると、診療情報の確認やレセプト点検が後ろ倒しになり、請求業務に影響が出ることがあります。必要な記載が漏れた文書は、返戻や査定の原因にもなりえます。記録から必要な項目を拾い上げた下書きを先に用意しておくことは、作成の遅れと記載漏れを減らすことにつながります。

文書の作成状況や医療者の負担軽減の体制は、施設基準とも結びついています。たとえば診療録管理体制加算1では、退院日の翌日から14日以内に退院時要約が作成された割合が毎月9割以上であることが求められます。また令和8年度改定の医師事務作業補助体制加算では、生成AIを活用した退院時要約等の文書作成補助システムを組織的に活用する場合、医師事務作業補助者1人を1.2人として配置人数に算入できるようになりました(音声入力・RPA・患者向け説明動画のいずれかも活用する場合は1.3人)。

  1. 下書きが先にある
  2. 作成の遅れ・記載漏れが減る
  3. 請求の迅速化、未収金・減額査定リスクの低減
  4. 施設基準の要件(退院時要約の作成率など)を満たし続けやすくなる

出典: 診療録管理体制加算・医師事務作業補助体制加算の施設基準(令和8年度改定時点)

補助金申請の「業務効率化計画」づくりにも

医療機関の業務効率化を支援する補助事業では、申請時に定量的な目標を含む計画を求められることがあります(例: 令和8年度「医療分野における業務効率化・職場環境改善支援事業」。生成AIによる文書作成支援が対象経費に含まれます)。このページの試算は、「文書作成時間」を目標の指標に据える際の出発点としてご活用いただけます。

都道府県別の公募状況を見る

Flow

導入までの流れ

  1. 01

    試算・ご相談

    このページから試算レポートを依頼

  2. 02

    トライアル

    自院の記録と帳票形式で、下書きの内容と操作感を確認

  3. 03

    効果の確認

    導入前後の作成時間を比べる

  4. 04

    本導入

    クラウドのため、ユーザー登録で利用開始(導入作業は不要)

FAQ

よくある質問

試算の前提(作成時間・削減率)は何にもとづいていますか?

初期値は、エニシアが病院向けの試算に用いている標準的な前提です(紹介状の作成時間16.25分は、公開調査の平均16分15秒と同じ値です)。削減率はすべての文書で80%として試算しています。作成時間・時間単価は、自院の実測値がある場合に「試算の前提を変更する」から置き換えられます。なお、導入施設では1人あたり月約8時間の削減実績があります。

人件費換算の効果は、実際に支出が減る金額ですか?

いいえ。削減される作業時間を職種別の時間単価で金額に置き換えた目安です。生まれた時間を診療・看護・患者対応などに充てることで効果が実現します。

AIが作成した文書を、そのまま提出できますか?

AIが作成するのは文書案(下書き)です。内容の確認・修正と確定は、医師・看護師など文書の責任者が行います。

どの電子カルテでも使えますか?

電子カルテから出力した記録を取り込む方式のため、全ての電子カルテに対応しています(一部、RPA対応が必要な機種があります)。

患者さんの個人情報はどのように扱われますか?

個人情報を含む文書を匿名化したうえで、独自のAIに処理させています(特許 第7771494号)。個人情報保護に関する認証も継続して取得しています。詳しくはサービス仕様ページをご覧ください。

自院の実際のデータで効果を確かめられますか?

はい。このページから試算レポートをご依頼いただけるほか、トライアルでは自院の記録と帳票形式を使って、下書きの内容と作成時間を確認できます。

Report

自院の数字で、試算レポートをお送りします(無料)

年間退院数や病床の構成をもとに、文書の種類ごとの削減時間と人件費換算の効果をまとめた試算レポートをお送りします。院内の検討資料や、補助金申請の準備にお役立てください。

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